仕事に、情熱(パッション)って必要でしたっけ? - V.2

サラリーマン時代、社内プレゼンがとても多く苦心した、という話の続きです。
振り返れば会社員の仕事の多くは「根回し・交渉」だったので
プレゼンもその一部として飲み込んでいたのですが。
それにしても、その分量が多くなるとともに、大きくなる違和感。
 
プレゼンを褒め讃える際にも、以下のような言葉が飛び交います。
 
  • Your presentation was full of passion! (すごく情熱に溢れていて良かったよ!)
  • Love that your're so passionate about it!(パッションが感じられて、素晴らしかった!)
  • You have dedicated so much to this project! (とても献身的に、このプロジェクトに入れ込んだんだね!)
 
こういう時、私はいつも思っていた。
「仕事に、情熱(パッション)って必要だったんでしたっけ……?」と。
また、この分量の仕事が多い、重い、頻度が高い。
 
そしてだんだん、こう思うようになった。
「こういうの全部削ぎ落として、やることちゃんとやればOK!っていう働き方がしたい」と。
 
つまり、ものすごく長くなった結果何が言いたいかというと。
組織に所属せず個人事業主で働く今、
まさにこの「無駄を削ぎ落として、業務に集中する」環境ができているな、と思うのです。
 
「今の仕事に対して、情熱が持てない」
「本当にやりたいことが見つからない」
といったことを悩みに感じている人や、モヤモヤした気持ちでいる人の声を
私の周りや、ソーシャルメディア上でも、よく見聞きする気がします。
 
もしそのように感じている人がいたら、私は言いたい。
もしかして、その「情熱が持てない」ことこそ強みになる仕事が、あるかもしれませんよ?
「やりたいこと」はなくても、サクッと上手に仕事ができる環境であれば、
楽に(=「楽しい」と思って)働けるかもしれませんよ? と。
 
から、長々と書いた結論は、これでした。
長文駄文、失礼いたしました。

仕事に、情熱(パッション)って必要でしたっけ?

また間が空いてしまいました。
 
前回まで、私は仕事へのこだわりも情熱もないからこそ
会社員よりフリーランスの方が向いている気がする、
という話について書きました。
 
もちろん業界や仕事内容にもよると思いますが
私が今年の初めまで勤めていた外資系企業では
仕事への情熱や、仕事に対してやる気があり献身的である、
といったことが、非常に重要視されておりました。
 
プロジェクトなんてやろうものなら(←年中無数にやっていました)
プロジェクト開始前、キックオフ時、進行中、終了後に
社内のあらゆる場で企画について、進行について、結果について
各所にプレゼンしてまわる、慣習がありました。
(このプロセスを踏んでおかないと、あとあと「オレ/私はそんなの聞いてない!」
という輩が現れて企画がひっくり返ったりする、という摩訶不思議現象が起きるのです)
 
この「プレゼン」の際、内容や結果はもちろん、「熱量を込めてプレゼンする」
という要素が、重要な役割をもっていました。
 
そしてこの要素が、今思い出しても身震いするほど苦手だったw
 
「苦手」といっても、「できない」わけじゃない。
やらなきゃいけない仕事の重要な一部ですから、
全力でサラリーマンスイッチを入れてやり遂げます。
 
が、自分の中の一部が常に幽体離脱して上から自分自身を見下ろし、
「……これ、必要?」と聞いている感じがぬぐえませんでした。
 
長くなりそうなので、いったん次回へ続く。

「こだわらない」のが自分のこだわり

少し日数があいてしまいましたが、前回、自分が「会社員よりはフリーランスの方が合う」と思う根拠について
自分には仕事における「強いこだわり」がないからだ、と書きました。
 
個人事業主」「独立する」とか聞くと、それこそ
目標が定まっていて、やりたいことが明確で
仕事に対するこだわりも、しっかり持っている。
みたいなイメージを持つ方もいらっしゃる方もいるかもしれません。
 
ところが私は、上記のいずれも当てはまりません。
逆に唯一、フリーランスで仕事をするにあったってこだわっていることといえば
強すぎるこだわりを持たない、ということくらいです。
 
ここ、もうちょっと説明しますね。
 
サラリーマン時代、仕事に多大な情熱がある人、明確にキャリア志向の強い人、
あるいは、このプロジェクトはこのように進めるのが正だ!という強い気持ちがある人と
たくさんお仕事をしてきました(私はどれにも当てはまらない)。
 
彼/彼女らの情熱や意志は、凄まじいエネルギーとなって
仕事を動かす大きな原動力・推進力になります。それはそれは、素晴らしい。
一方で、情熱やエネルギーが強ければ強いほど、
衝突を生んだり、いらぬ政治劇に発展していく、というような
ネガティブな方向に作用することもあるようでした。
非常に興味深いです。
 
私の仕事におけるエネルギー源は、責任感と義務感、
および「効率的に進めて時短したい」という思いしかないので
情熱や意志のような強い推進力もない代わりに
「これが実現できないなんて、納得できない!」「この仕事はもっと評価されるべきだ!」
といった感情の寄り道も少ないです。
もともと「こうすべきだ」という思いもないため、「思い通りにならないストレス」もない。
 
この「こだわりのなさ」は私の強みと弱みを表裏一体で包含しているのではないか?
ということに、数年前にふと気づきました(思い込みかもしれないが)。
 
そして、会社員ではなくフリーランスとして働くに至り
この「こだわりのなさ」は、結構良い力を発揮している気がします。
少なくとも今受注している仕事については、情熱やこだわりは求められず
締め切りに忠実で、責任感と義務感をもってやり遂げる、
ということだけが求められていると思うから。
 
が、これはかなり業界や仕事内容にもよると思いますので
違和感を持たれる方は、全力でスルーしてくださいねw

「こだわらない」のが自分の強み?

に書いた通り、私は自分がフリーランスに向いているか否か、
なんてことは考えたこともありませんでした。
というか、向いているかどうかなんて、なってみないと分からなくないですか?
 
また、このブログの初回「2022年、会社員を辞めるという決意」にも書いたとおり
「このスキル一本で、食べていこう」と言えるほどの、
「手に職」的スキルがあるわけでもありません。
ただ、「会社員という枠組みが合わないな」という違和感をエネルギーに
独立しちゃった感じです。
 
ただ今のところ(フリーランスになって半年も経ちませんが)
「会社員よりは、フリーランスの方が自分には合っていそうだぞ」
という感覚にはなってきています。
 
参考になるかどうかは怪しいですが、私の周りにも、
「会社員辞めたいと思っている」
フリーランスになることも検討しているけど、勇気がない」
といったことを言う人が多いため、私自身はなぜ「フリーランスが肌に合う」と思えているのか
その感覚について書いてみようと思います。
 
私がなぜ、「会社員よりはフリーランスの方が合うな」と思うか。
それは、仕事における「強いこだわり」がないからだ、と思っています。
 
これについては、次回からもう少し細かく書きますね。
「あー、分かる。僕/私も、似てるところあるかも」と思っていただけたら
そんなあなたもフリーランスに向いているかもしれません(無責任)。

「フリーランスに向いている人」とは?

フリーランスになってまだほんの数ヶ月ですが、
決心する前に周りのフリーランサーたちにヒアリングしていた頃から
実際に独立した今に至るまで、何度も言われたことがあるのが
フリーランスに向いてそうだよね」です。
 
それこそフリーランスの友人知人からも、会社員の友人知人からも
何度も言われたことがあります。
 
ただ、私には分からない。
フリーランスに向いている人」とは一体、何なのか?
 
どちらかいうと私は「会社員はどうやら向いてなさそうだ」というモヤモヤをずっと抱えており
ある時を境に「よーし、フリーランスになってみるか!」と振り切れた感じだったので
「私はフリーランスに向いているか、いないか」という問いをしたことはありませんでした。
 
そこで今回はまた、Google 先生に聞いてみました。
フリーランスに向いている人とは?」
いくつかの記事(SEO記事っぽい感じではありましたが)をつまみ食いすると
ざっと以下のようなポイントが挙げられそうです。
  • 自由に仕事を進めていきたい/自立心がある
  • 自己管理/スケジュール管理に長けている
  • お金の計算が得意
  • 人から指示されることが苦手
  • 自己投資が好き
  • 高い成長意欲を持っている
  • オンオフの切り替えがうまい人
  • 変化を好む、フットワークが軽い
・・・などなど。
 
うーん、どうでしょうw
半分くらいは当たっているような、でも半分は当たっていないような。
特にお金の計算とか自己投資あたりは、むしろ全然苦手ですね。
全部当てはまる人はいなそうだし、逆に「この中から3つ以上当てはまる人」とかやったら
半分以上の社会人が当てはまりそうな?
 
逆に「私はXXXで、かつooooであるから、フリーランスに向いていると思う」
と言い切れる人であれば、「向いている」と言って良いのでは?という気もします。
 
ちなみに今の私はまだ、「会社員よりは向いている気がする」程度の認識です。
精進しまーす。
(まとまらなかった)

コロナ療養期間に対し、共済金が出ました

今年の初め、フリーランスとして嬉々として独立した私ですが
その後結構すぐに、コロナ感染いたしました。
 
サラリーマン時代は保険など全く入らず、
かなりぼんやりと生活しておりましたが
今年初めからフリーになるにあたり、都民共済に入っていました。
まさかコロナ感染で共済金が出るとは思っていなかったのですが
知人に「都民共済であれば出るはずだから、調べるべき」とアドバイスいただき
さっそく調べてみたところ。
 
あっさり、こちらのページから情報が見つかりました。
 
ろくに比較検討もせず、格安の「総合補償型」なるものを契約したのですが
まさかこんなに早く共済金をいただける事態になるとは。
「えー、保険。めんどくさい」と渋る私に
保険に入ることを強くプッシュしてくれた家族。
そしてコロナに関する共済金について教えてくれた知人には、感謝しかありません。
有給休暇も傷病休暇もない、しがない個人事業主に、こんなに有難いことはありません。
 
共済金申し込みの手順は至ってシンプル。以下の3ステップです。
  1. お住まいの市区町村の保健所へ、「自宅療養の証明書」となる書類を申請します。
  2. 都民共済へ、オンラインあるいは電話で連絡し、共済金請求書類を郵送してもらいます。
  3. 共済金請求書類をに記入し、市区町村から発行された証明書を同封し、都民共済宛に送付します。
上記完了後しばらくして(何日くらいかかったか忘れた)無事、振り込まれました。
検査日+自宅療養の期間が10日だったので合計11日だったので、私の場合には振込金額は以下の通りでした。
  • 4,500 × 11日 = 49,500円

コロナ療養期間に対し、都民共済から振り込まれた共済金の案内通知。

 
*私の場合、証明書の郵送まで1ヶ月ほどかかりましたが、令和4年4月27日よりオンラインから証明書の発行できるようになったようです。お住まいの市町村のホームページなどから、調べてみてくださいね。
コロナ罹患したけど共済金申請してない方など、参考になりましたら幸いです。
 
コロナまわりの医療や社会保険のサービスがどんどんシステム化され
すごいなーと感心している今日この頃。
 
私が陽性になった際のエピソードなども、
気になる方は以下よりご一読くださいね。

仕事がなくなる不安 vs 仕事が増えてこなせなくなる不安

フリーランスの不安シリーズ、続けていきます。
 
会社員の時には魅惑的に響いた「閑散期」、
フリーランスになった途端に、不安を呼び起こす妖怪のような存在と化しました。
っていう話。
 
そこそこ暇な時期が2週間くらい続いてくると
「このまま仕事がどんどん無くなってしまったら、どうしよう」という不安が訪れます。
直近3ヶ月くらいは、逆に仕事が集中したために
「仕事が増えて、こなせずにぶっ倒れたらどうしよう」と不安がっていたというのに。
根を詰めて働いてバランス崩して「腕が痺れてきた」とか言っていたくせに。
(併せて「早くも腕が痺れてきました」もご参照ください)
 
「仕事がなくなる不安」と「仕事が増えてこなせなくなる不安」
この2つは、この先もずっと抱えていくんだろうなーと思いつつ。
どちらの波にも、少しずつ上手に乗れる日が訪れますように、と願うばかり。
 
少し脱線するようですが、先日友人から勧められて聞いていたポッドキャスト
Over the Sun(オーバーザサン)」でも(←Ep. 88 であることが判明)
今年2022年の4月から独立された元TBSアナウンサーの堀井美香さんが
「聞いて!聞いて! 4月は、なんと収入が8,000円しかないの!」と何度も言っていて
堀井美香さんクラスでも、初めての独立に、お金の心配をしたりするのか!」と
なんとも勇気をもらう思いでした。
 
きっと今後も続くであろう、フリーランサーの不安シリーズ
またちょいちょい書いていこうと思います。