「こだわらない」のが自分のこだわり

少し日数があいてしまいましたが、前回、自分が「会社員よりはフリーランスの方が合う」と思う根拠について
自分には仕事における「強いこだわり」がないからだ、と書きました。
 
個人事業主」「独立する」とか聞くと、それこそ
目標が定まっていて、やりたいことが明確で
仕事に対するこだわりも、しっかり持っている。
みたいなイメージを持つ方もいらっしゃる方もいるかもしれません。
 
ところが私は、上記のいずれも当てはまりません。
逆に唯一、フリーランスで仕事をするにあったってこだわっていることといえば
強すぎるこだわりを持たない、ということくらいです。
 
ここ、もうちょっと説明しますね。
 
サラリーマン時代、仕事に多大な情熱がある人、明確にキャリア志向の強い人、
あるいは、このプロジェクトはこのように進めるのが正だ!という強い気持ちがある人と
たくさんお仕事をしてきました(私はどれにも当てはまらない)。
 
彼/彼女らの情熱や意志は、凄まじいエネルギーとなって
仕事を動かす大きな原動力・推進力になります。それはそれは、素晴らしい。
一方で、情熱やエネルギーが強ければ強いほど、
衝突を生んだり、いらぬ政治劇に発展していく、というような
ネガティブな方向に作用することもあるようでした。
非常に興味深いです。
 
私の仕事におけるエネルギー源は、責任感と義務感、
および「効率的に進めて時短したい」という思いしかないので
情熱や意志のような強い推進力もない代わりに
「これが実現できないなんて、納得できない!」「この仕事はもっと評価されるべきだ!」
といった感情の寄り道も少ないです。
もともと「こうすべきだ」という思いもないため、「思い通りにならないストレス」もない。
 
この「こだわりのなさ」は私の強みと弱みを表裏一体で包含しているのではないか?
ということに、数年前にふと気づきました(思い込みかもしれないが)。
 
そして、会社員ではなくフリーランスとして働くに至り
この「こだわりのなさ」は、結構良い力を発揮している気がします。
少なくとも今受注している仕事については、情熱やこだわりは求められず
締め切りに忠実で、責任感と義務感をもってやり遂げる、
ということだけが求められていると思うから。
 
が、これはかなり業界や仕事内容にもよると思いますので
違和感を持たれる方は、全力でスルーしてくださいねw