オレが改善するんじゃなくて、君たちがオレ流に慣れるんだよ

前回まで、「得意・苦手分野」や「苦手意識_について書いていて
思い出したエピソードがありました。
 
会社員時代、何年も前の話です。
 
中東の国の出身の方と、お仕事をする機会がありました。
その中の一人(仮にAさんとします)が話す英語には、かなり強い訛りがあり
私は、Aさんが言っている内容がほとんど聞き取れず、
初めてミーティングでご一緒した際には、
ほぼ相槌と顔リアクションで乗り切っていました。
 
件のミーティング終了後、戸惑い顔を隠せていなかったであろう私に、
当時の上司(🇺🇸)がコソッと言いました。
 
「彼と仕事をして数ヶ月になるが、
私も最初は、彼の言っている内容が半分くらいしか分からなくて苦労した。
最近はようやく、7割近く分かるようになった」
 
……数ヶ月で、7割か。
これをすごい進歩と判断するか、まだ3割は分からないのかよ、と判断するか。
難しいな。。。と思っていたところ。
 
当Aさんが私の元にやってきて
「やあ!」と挨拶し、握手を求めてきました。
そして開口一番、驚くことを言う。
 
「ボクの英語、聞き取れないんでしょう」
 
私はビビる。
反応に困る。
分からない顔してたの、バレたか!
と、困惑を極める私に、さらに彼は言葉を続ける。
このAさんの発言に、私は度肝を抜かれた。
 
「大丈夫、みんな慣れるから!」
 
・・・直す気は、ないのか!
むしろ、「慣れる」という進化を、こちらに求めるのか!
 
困惑した私の回答と、この事件を受けた考察(というか感想)については、
次回書こうと思います。