QOLが上がったな、と思う瞬間(2)
「QOLが上がったな、と思う瞬間(2)」の続きです。
「会社員時代は、新しいものに色々トライして楽しむという、
心と時間の余裕がなかった」
と、書きました。
が、そんなに疲労困憊するほど働き詰めていたわけではありませんw
当時は、むしろ充分楽しんでいるつもりでした。
外資系の会社だったので、長期休暇も比較的とりやすく
ここぞって時には1週間〜10日とか休みを取り、
「自分へのご褒美だ」などとバケーションして大はしゃぎ。
それなりに充足した日々でした。
が、いま思い返してみると「充足を取り戻すのに必死」だったな、とも思うのです。
頑張って休みを「勝ち得た」暁には
「せっかくなら、より遠い地へ飛んで贅沢がしたい」
「普段は泊まらないような、良いホテルに泊まる」
「高い酒を注いでもらえる店で飲む」
といったような、謎の欲求が出てきていました。
別にもともと、贅沢したいタイプじゃないのにね?
右肩下がりで下がりまくった幸福感を埋めるべく
必死だったんだな……。
もちろんバケーションに行けば楽しいし幸せだし
それで一旦は満たされるのですが、
仕事に復帰すると、その満足度は秒で消えます。
復帰2日後には、
「旅行なんて、私は人生で一度も行ったことない」
というくらいにまで現実にどっぷり浸かっているのです。
そしてまた、次の休みに向けて、ひたすら頑張る。
「いや、私は恵まれているんだ。だから頑張れるんだ」と言い聞かせて。
これを今の私は、「恵まれている呪縛」と呼んでいます。
「恵まれている呪縛」が解けてみたら、どうでしょう。
埋めるべき穴が浅くなって、日常の小さなことに幸せを感じられるようになった。
と、思えるんですよね。
ま、違うかもしれないけどね。
というか、来年は全然違うこと言ってるかもしれないけどね。
とりあえず2023年の現状は、こんな感じです。