おもしろい仕事 (2)

前回の「おもしろい仕事 (1)」で、

異彩を放つ「極秘文書(Highly Confidential Document)」の

英訳を任された、ということを書きました。

 

社内告発に使うためのチャット文面の和訳。

 

告発される予定のAさんの、そのチャット文面。。。(複数あり)

確かに、すごかった。

 

職場で、こんな暴言を吐く人が本当にいるとは!

しかも、記録に残る形(社内チャット)で複数人に送りつけるとは!

 

いろんな意味でびっくりだよ。

 

私は外にいる立場の人間なので、当人の立場や責任、

他の人との関係性までは詳しくは分かりません。

が、恐らくそこそこの発言権あるいは決定権のある人物、という雰囲気。

 

詳しくは書けないのですが、平たく言って

「ばかアホまぬけ鼻くそ」レベルの、ただの暴言です。

 

仕事に対する指摘ではなく、明らかに個人を攻撃する表現。

Aさん、あなたの常識とメンタルは大丈夫ですか。と、逆に心配になるほど。

 

前回の「おもしろい仕事 (1)」で、

「恐ろしくもあり、面白くもある仕事」と表現したのはそういった理由です。

 

さて、この「ばかアホまぬけ鼻くそ」文面を

 

「トンマナも含めて、非常識さが伝わるように

汚い言葉は汚いままで英訳してほしい」

 

という、今回のお題。

 

読んでいるだけで胸糞悪くなるような、

肝が冷えるような文章を読みつつ

 

「うーん、この表現、もっと汚い英語でなんて言うんだろう」

 

と、暴言をDeepL に打ち込み、AI翻訳に助けを求める私。

 

DeepLに「やばい人フラグ」立てられたらどうしよう……

とビクビクしつつ(そんなのあるかどうか、知らないけど)、

汚い言葉をストレートに入力しないと、汚い英語が出てこない。

 

「もっとクソ感を出した方が、失礼具合が伝わるかな?」

 

などと手直しを加えながら、ふと我に返り

「自分は何をやってるんだ?」という不思議な気持ちになり、笑えてくるという。

いやでも社内告発という深刻な場で使われる、大切な文章だ!と真剣に取り組む。という。

 

あー、不思議な仕事だった。

 

以上が「おもしろい仕事」でした。